- じゅう
- I
じゅう【中】名詞に付いて, その語の示す範囲全体にわたるという意を表す。(1)期間を表す語に付いて, その間ずっと, その期間の初めから終わりまでなどの意を表す。
「一年~」「一日~」
(2)空間や範囲を表す語に付いて, その区域全体, その範囲に含まれるものすべてなどの意を表す。「世界~」「町~」
(3)集合体・集団を表す語に付いて, その成員のすべてという意を表す。II「学校~」「親戚~」
じゅう【住】人がすむ所・建物。 すまい。 すみか。III「衣・食・~」
じゅう【十・拾】数の名。 九より一つ多い数。 五の倍数。 両手の指の数。 と。 とお。~に八九(ハツク)⇒ 十中八九~の一二(イチニ)可能性などがわずかなこと。IVじゅう【従】主要なものに, 付属するもの。⇔ 主「仕事が主で, 家庭のことは~だ」Vじゅう【柔】やわらかいこと。 おだやかなこと。⇔ 剛~も亦(マタ)茹(クラ)わず剛(ゴウ)も亦吐(ハ)かず〔詩経(大雅, 烝民)〕弱い者を侮(アナド)らず, 強い者をおそれない。~能(ヨ)く剛(ゴウ)を制す〔三略(上略)〕しなやかなものがその柔軟性によって, かえって強く固いものを制する。 転じて, 弱いものがかえって強いものに勝つことのたとえ。VIじゅう【柱】琵琶の弦を支えているもの。 海老尾(エビオ)に近い方から順に一の柱, 二の柱と呼ぶ。VIIじゅう【獣】けもの。 けだもの。~を逐(オ)う者は目に太山(タイザン)を見ず〔淮南子(説林訓)〕目先の利益に心を奪われている者は, 周囲の状況に気付く余裕がない。 鹿を追う者は山を見ず。VIIIじゅう【重】※一※ (名)※一※(1)重なっていること。 段階。 階級。「同じ上手なりともそのうちにて~あるべし/風姿花伝」
(2)「重箱」に同じ。「~詰め」「二の~」
※二※(他の語の上に付いて)(1)重さが重いことを表す。「~戦車」
(2)程度がはなはだしいことを表す。「~過失」
⇔ 軽※二※ (接頭)(1)オキソ酸で, 酸一分子中に, 中心原子が二個, またはそれ以上含まれていることを表す。「~クロム酸」
〔現在では, 重クロム酸のように, 酸二分子から水一分子がとれたかたちのものは, 二クロム酸のように, 「二」をつけて表す〕(2)酸性塩であることを表す。「~炭酸ナトリウム」
〔現在では, 炭酸水素ナトリウムなどのように呼ぶ〕(3)同位体のうち, 質量数の大きい方のもの, またそれから成る化合物であることを表す。「~水素」
※三※ (接尾)助数詞。 重なっているものを数えるのに用いる。IX「二~窓」「五~の塔」
じゅう【銃】弾丸を発射して相手をたおす火器。 砲より口径の小さい小銃・拳銃・機関銃などの総称。 銃器。「~を構える」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.